樹氷は、核となる木がすっぽり霜や雪に覆われたものなので、見た目からスノーモンスターなどと呼ばれますが、霧氷は、枝の形そのままに霜がつくので、繊細な美しさがあります。
冬になるといろんなところで霧氷は見られますが、降雪して地面も白いと、「白に白」のコントラストなので、映えません。
なのでおすすめは、「雪が地面に積もる前」の霧氷です。
「桜霧氷」と呼んでいますが、遠くから見るとまさに桜の花が咲いているように見える、美しい光景です。天気の良い青空バックの霧氷はこのうえない美しさです。そしてこれは丹沢でも見られます。
難点は、寿命が短いこと。特に、天気のいい日は午前中に溶けてしまいます。
なので、前日が湿気の多い大気で、夜に冷え込んで、ある程度風があって、翌日晴れるという条件が重ならないと、思うような光景に出会えません。
そして標高が必要。だいたい1,400Mくらい以上か。
塔ノ岳、丹沢山、檜洞丸までいけば高さとしては十分。塔ノ岳もなんとか。
十分に寒いなど条件が良ければもう少し標高の低い畦ヶ丸、鍋割山でもみられるようです。
自分の中では、非常に難易度の高い現象です。今回、狙って見に行ったら、なんと見られました。午前中にはぽたぽた溶けてきてましたが、それでも見られてよかった。

